はじめに:
自宅のたまにしか使わない場所にセンサー付きのLED照明を使っています。人がいないのに照明がつけっぱなしにしておくのは電気のむだ。人がいなくなれば自動で消灯してくれる便利なセンサー付きLEDの我が家での状況を紹介します。
センサーLEDは便利
我が家ではセンサー付きLED照明(位下、センサーLEDと表記)を、台所・玄関・洗面所・トイレの4箇所で使って数年経ちました。室内の照明をいちいち点けたり消さなくても、人が近づけば自動で点灯し、人がいなくなってから一定時間が経過すると自動で消灯してくれるので、手間が省けて便利です。節電にもなります。
センサーLEDは、使う場所によっては不便なことがあります。各場所での取り付けの様子を紹介しながら、不便なことへの改善点を見つけて器具を取り替えたりしてきたようすも紹介していきます。
センサーLEDの導入を考える際の参考にしてください。
DIYする楽しさ
わたしは自分で工夫しながら作業すること(DIY)で住みやすさを目指しています。今回紹介するセンサーLEDでは、使う場所の特性に合わせてセンサーの組み合わせを工夫してみた点に特徴があります。適切なセンサーLEDを選べば、希望した時間で自動消灯してくれます。
センサーの種類
センサーは人などが発する赤外線を検出して電源のオン・オフを制御します。LEDの本体に組み込まれているタイプと本体の外付けタイプの2種類に分かれます。
組み込みタイプではタイミングが照明オン・オフの期間が固定なのにたいして、外付けタイプでは照明オン・オフのタイミングを調節できる違いがあります。
我が家では本体組み込みと外付けの両方のタイプをその特徴に合わせて使いわけています。
我が家での使い方とその変化
それでは、我が家ではどのようにセンサーLEDを使用しているかを説明していきます。
設置当初はセンサーが本体組み込みのLEDばかりでした。使っているうちに照明オン・オフのタイミングを調節して使い勝手をよくしたくなりました。
場所ごとに、センサー外付けタイプのLEDに置き換えるようになりました。以下は、使っている場所ごとの変化の様子です。
洗面所
ここにはもともと口金の小さいE17型の電球が取り付けてありました。センサーLED電球は口金の大きいE26型が価格的にも入手しやすいです。そのため口金変換アダプタ(E17-> E26)を利用してます。
もともとは半透明のガラスのカバーがかぶさっていましたが、センサーの感知のじゃまになるのでカバーはとりつけません。LEDがむき出しですが、上を見上げることはめったにありません。気にしない気にしない。
照明をつけるとまぶしい。
LEDは当初は45wタイプでしたが、この場所的にはうす暗く感じましたので、60wタイプに付け替えてます。真ん中の半球状の突起部分が本体組み込みのセンサーです。
このLEDに交換するだけで、人の出入りを検知して明かりが点いて、しばらくすると自動で消えます。便利ですし最初は不思議な感覚でしたね。
玄関
玄関の電球は入居時は白熱電球でしたが、その後で節電のために蛍光灯式電球に変えてました。それを今回はセンサーLED電球に置き換えます。ここはE26型の口金なので通常のセンサー内蔵LEDが使えます。45w型を試しましたが、ここでも薄暗く感じたので、60w相当を使ってます。
玄関のドアが開いたり、人が近づくと照明が灯ります。
外から帰ってきたときに、ドアを開けた瞬間に照明が点灯するので快適です。室内が真っ暗だと点灯スイッチを探すのが大変でした。点灯してから2分ほどして消灯します。玄関の出入りには十分な時間です。
不便なのは、敏感すぎること。手前の通路、部屋と洗面所との行き帰りでも点灯してしまいます。最初はセンサー部分の室内側半分をテープで隠したりしてみましたが、効果はありません。1年以上経ってくると、若干感度が悪くなりだしたようなのでテープははずしました。人感センサーって寿命があるのかな?
台所
消し忘れが多い台所が、センサーを一番必要とする場所でした。いろいろなLEDを試しました。
最初は小型のセンサー付き丸型天井灯を購入したんですが、明るさが足りずにそのままお蔵入りしてます。センサー付きで十分な明るさのLED天井灯は見つかりませんでした。2種類試したのに残念。
思案し、それまで使っていたLED天井灯に外付で人感センサーをつけられないかと考えました。
探せばあるものです。ネットで調べて、”外付センサー”がありました。ただし、コードがむきだしなので、コネクタやプラグを付ける端末処理が必要です。もっとよく調べると、”延長コード接続済み”のがあります。【延長コード接続済みで簡単取付】後付け(小型タイプ)人感センサーユニット RE-ES-P21B-WSです。これだと、天井のシーリングペンダントにACコンセントのアダプタをはかせ、天井灯の電源コードにACプラグを取り付ければ、その間に外付センサーを挿入することで接続を完成出来ます。ネットで購入。
天井に外付けセンサーを取り付け、既存のLED天井灯が使えるようにしました。下の写真ではACプラグ側の配線(オス・メスのACプラグ接続)は天井灯の裏側にしまってあります。
天井灯が点いた様子です。
外付けセンサー部分はLED天井灯と離して取り付けます。
外付けセンサーにはタイミング調整用のつまみが付いていて、何度も脚立を上り下りしながら、台所に出たり入ったりてセンサーの取り付け位置も変えたりしながら、調整を繰り返しました。あまり神経質にならないほうが良さそうです。
結局は3分程度点灯継続で落ち着いてます。台所の手前を人が通過するだけでも感知して点灯してしまうのですが、うまく調整できませんでした。人が台所の前を通過するのを検知しないように調整すると、人が台所に入ったあともなかなか点灯しません。
不必要な点灯は諦めて、人が台所に入るのと同時に点灯するようにしてあります。
取り付け位置を付け直す
そのままでずいぶん使ってましたが、台所に入らなくても付近を通るだけでもLEDがしょっちゅう点灯してしまいます。これではセンサーLEDを付けた効果を享受しているとは言えません。
我慢しきれなくて、センサーの取り付け位置を探り直しました。その結果、人が台所に入りきったところで検知できる場所が見つかりました。入ってすぐの棚を過ぎた真上です。この位置からなら、台所に入り切らなければ検知できません。
ただし台所に人が入ってから一瞬の間が空きます。でも台所の入口付近の外を通るだけで点灯するストレスからは開放されました。厳密に検知範囲を決めてセンサーを感知させようすると面倒ですが。問題解決。
トイレ
ここも苦心しました。1年以上はセンサー内蔵式LEDを使ってました。これは点灯後じっとしていると2分程度で消灯します。消灯しても身動きすれば再点灯するので、こういうものだというので我慢して使ってました。
ところが我が家に孫がやってきたときに「自然に消えるのが怖い」と言うんですね。2分で消えてしまうのは短すぎます。そこでもっと点灯継続時間を長く出来ないか?改善策を検討。
台所の外付けセンサーと同じものを最初に考えました。これだと時間の調節が可能ですが、残念ながら不採用。トイレの天井の電球取付部はE26型のソケットタイプです。ACプラグを取り付けるアダプタも昔からあることはありますが、センサー部の配線が頭上にぶら下がり、LED電球は別のところに取り付けなければならなくなります。見栄えは悪くなるし、家族から不興を買うのは目に見えています。頑張るだけ損しそう。他に良い案はないか?
ところが、世の中には探せばあるものです。”センサー付きソケットアダプター”という商品。私の要求にそのものズバリで答えてくれます。1社でしか販売してない希少価値のある商品です。ELPA センサー付きソケットアダプタ SA-26AJBです。ネットの在庫は少ないようです。
トイレの天井のソケットにセンサー付きアダプタを取り付けて、そこに普通の(センサーなし)のLEDを取り付けます。
手前の半球部分がセンサーです。点灯時間が3分か5分に替えられます。5分に設定。
これに変えてからは、ほとんど不便は感じなくなりました。
感想
使ってみての感想をいくつかに分けて書いてます。
精神的な満足度
電灯はスイッチで点けて使い終わったらスイッチを押して消すもの、というのが当たり前でしたが、センサーLEDはその習慣と言うか制約?から開放してくれます。暗闇のなかで電灯のスイッチを探さなくてよくなります。消し忘れの心配がなくなり、長時間の点けっぱなしがなくなります。
節電効果
実際の節電効果のほどはわかりません、というか、数字で示せるようなものは望めないかな。トイレの電球が一晩中点けっぱなしだったのがなくなった、という精神的な満足度はあります。
結構いろいろと買い替えて投資したので、何年で回収できるかと考えるのは馬鹿げているのかもしれません。センサーLEDはなんだか寿命が短いような予感もしてきましたし。
12月から節電要請が出され、無理のない協力が求められ、その一つとして、”不要な照明は消す”が挙がっています。このごろは、朝8時を過ぎて気がついたときには、トイレや洗面所、玄関、台所の点灯スイッチを切るようになりました。そうすれば日中の出入りで不要な点灯が防げます。必要なときにまた点灯スイッチを入れればよいのです。
ただし、”最初の20秒後ぐらいには必ず一旦消灯し、その後に人の動きを察知して再点灯する”という、人感センサー特有の動作が避けられません。この動作は使う者にとってはとても不便。これが嫌だったら一日中スイッチを入れっぱなしにすれば良く、これが本来の使い方なんでしょうけど……。細かく節電に気を配るか?あくまでも便利さ・快適さを取るか?二者択一、あなたならどうしますか?
全体的には
点かなくてもいいときに点灯したり、じっとしていると消えてしまったり、最初の点灯時のあとは一旦消灯する。これらの現状のセンサー方式については不十分さを感じることはあります。それでも4つの場所で使ってみて、全体的には満足してます。しょっちゅう出たり入ったりする場所で、いちいちスイッチのオン・オフするのはわずらわしいです。この点からいえば、台所のセンサーLEDが一番ありがたかったです。センサーLEDは点灯と消灯を自動化できる点が最大の魅力と言ってよくて、設置する価値は充分あると思います。
関連記事
センサーLEDの利用でずいぶん便利になりましたが、省エネやエネルギーの効率的な利用の観点でエアコンに注目してみました。エアコンを必要なだけ上手に使いこなせるようになることはたいせつです。エアコンがどれだけ電気を消費するのかを推定してみた記事を紹介します。
さて、我が家を住みやすくするためのDIYの取り組みは他にもあります。参考になさってください。
・網戸の話題です。浴室の換気用の小窓用に網戸を自作しましたが、簡単に開けなくて使いにくかったのを開きやすくするための改善をしました。”浴室小窓の網戸を開きやすくしました”の記事をご覧ください。
・網戸関連ではもう一つ記事があります。玄関の片開きのスチールドアをすこし開けて換気をしたいが小虫の侵入を防ぎたい要望に対して、網戸をどうやったら取り付けられるかという課題に対処しました。”玄関ドアにマジック網戸を取り付けました”の記事をご覧ください。

