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FOSTEX FE166NVスピーカーに交換する

スピーカーを新しくする

BK16バックロードホーン型エンクロージャ(スピーカーボックス)に取り付けて長く聴いていたFOSTEX FE166En スピーカーを、後継機種として開発されたFE166NVに取り替えました。ますますいい音になりました。取り替えた時の様子を紹介します。

FE166NVスピーカーを買う

東京秋葉原のコイズミ無線に行って買ってきました。
2個入りのメーカーからの梱包のままでした。
*2個入りFE166NVスピーカーの梱包状態

FE166NVスピーカー2個入り梱包

ダンボール箱の蓋を開けると、個別包装が出てきます。
*FE166NVスピーカーの包装パッケージが2個入っている状態

FE166NV個別包装

*FE166NVスピーカーの包装パッケージ

FE166NV個別包装2

個別包装の蓋を開けると、FE166NVスピーカーが出てきます。

FE166NVスピーカー

箱から取り出します。
コーン紙の保護用にプラスチックのカバーがついているのが目新しい。

FE166NVスピーカー3

プラスチックのカバーを外します。

FE166NVスピーカー4

何か今までのスピーカーとは様子が違います。コーン紙全体がスッキリしています。

こちらは今までのスピーカーFE166Enの様子です。

FE166Enスピーカー取付状態

写真に赤丸を付けました。FE166NVにはこの部分がありません。
どうやら、これが特徴にあったハトメレスに関係あるようです。
*FE166Enスピーカーの写真のハトメ部分を赤丸で強調

FE166Neスピーカー取付状態2

FE166NVスピーカーをひっくり返してみます。
*FE166NVスピーカーの裏側のようす

FE166NVスピーカー2

写真の入力端子は金メッキされています。その部分に赤丸を付けました。
*FE166NVスピーカー写真の信号入力端子部分を赤丸で強調

FE166NVスピーカー入力端子

FE166NVスピーカーを横にしてみます。
*FE166NVスピーカーを横から眺める

FE166NVスピーカー横位置から

入力端子からコーン紙に接続されている部分に緑色の丸を付けました。これが、特徴の説明の中で”ボイスコイルとダンパー及びコーン紙を同一円周上で接着する3点接着”と書いてあった部分かな。
*FE166NVスピーカーのケーブル接着部分を緑丸で強調

FE166NVスピーカー横位置から2

確かに今までのスピーカーとは全然様子が違います。

配線がコーン紙にぶら下がっているのは、素人目の私にも余分な負荷がかかって音に影響しそうだなとずっと感じてました。
この部分が改善されたのは素晴らしいと思います。

FE166NVスピーカーを取り付ける

BK16バックロードホーンエンクロージャの様子です。
*スピーカーエンクロージャーのカバーを取り付けた状態

BK16バックロードホーンエンクロージャ

いままでFE166Enスピーカーを取り付けていた4本のビスを外します。このときスピーカーが重みで落っこちないようにするために、手前にスピーカーの取り付け位置に届く脚立を置いて、その上で配線作業をすることでスピーカーの落下防止対策をしました。

入力端子の圧着端子を外して、接続ケーブルをFE166NVに付け替えます。このときスピーカーのコーン紙を傷つけないようにプラスチックのカバーを付けた状態で作業します。

またスピーカーに付いていたスポンジ状のシートもそのまま取り付けます。再び4箇所ネジ止めしてスピーカーをエンクロージャに取り付けます。

FE166NVスピーカーに取り替えた状態。

FE166NVを取り付けた状態

リスニングの感想

音がよりスッキリと聴こえます。特に音量を絞って聴いてもよく聴こえます。普段から音量はあまり上げないで聴いているので効果は歴然としました。

特徴に書いてあった”明るく張りのある音色を維持しながらも、立体的な音場表現を実現しました。”と言っていることが私なりに体感できます。2つのスピーカーを底辺にした二等辺三角形の頂点でリスニングすると、演奏されるいろいろな音がいろいろな場所から聴こえてきて、「ああこのCDの録音はこういう意図でなされたんだ」ということが実感できます。

スピーカー入力端子のサイズに注意

スピーカーの入力端子には、特徴にも書いてあったファストン205タイプの低損失金メッキ端子(オス)が使われています。
この端子への接続には適合するサイズのメスのファストン205タイプの圧着端子を使います。

決してはんだ付けはしてはいけません。ハンダゴテの熱でボイスコイルからの配線部分のハンダが溶けてしまっては大変なことになるからです。

ここで大変恥ずかしい話ですが、わたしは長い間ファストンの250タイプメスの圧着端子でスピーカーの接続をしていたことに気づきました。
サイズの違いがあることなど全く意識にもなかったんですね。250タイプだと一回り大きくなります。ずっと接続がゆるいなと感じていましたけど、そのまま使ってました。

当時はこの圧着端子がなかなか見つけられなくて、どこで買ったかは忘れましたがようやく入手できて、こういうものだと思いこんでしまってました。恥ずかしいけど告白しておきます。

写真で二つの圧着端子を示します。
ちょっと見には同じに見えますが、左が205で右が250タイプです。微妙にサイズが違って右のが大きいです。
お店ではMサイズとかLサイズという呼び方もしています。FOSTEXのスピーカーに使うのは左のMサイズです。
*ファストン端子の205と250タイプを並べて比較

ファストン端子

調べてみると、圧着端子には平型端子の110型、187型、250型というのがあり、ポピュラーみたいです。ファストン端子と形状が同じようにも見え187型が使えそうにも思えますが、可能かどうかはわたしにはわかりませんでした。ファストン端子を捜して使うのが無難ですね。

ちなみにわたしはコイズミ無線で購入しました。ネットでは SharkWire ファストン端子 KL205-M(8個)の商品名で販売してます。

今回のスピーカー交換をきっかけにして、圧着端子も正しい組み合わせに交換することができました。
ますますいい音でスピーカーが鳴ります。

FE166NVスピーカーとは

16cmフルレンジスピーカーユニットの名称です。
メーカーのホームページによると

FE166NVは、FE166Enの後継機種として開発されたスピーカーユニットです。FE-Enシリーズに特徴的な明るく張りのある音色を維持しながらも、立体的な音場表現を実現しました。低音域から高音域まで均整のとれたサウンドと立体的な音場空間が調和して、魅力ある音楽再生を実現します。
特長
●超叩解ケナフを主材料とする新規コーン紙
非木材パルプの長繊維と短繊維を混合することで、適度な内部損失と剛性の保有を可能しています。さらに副材に化学繊維と鉱石を混合することで 伝搬速度の向上とさらなる高剛性化を実現しました。
●ハトメレスによる中音域の低歪み化
ハトメの重量が振動板に付加されると、重量バランスが不均等になり不等分割共振が発生します。これが中音域で引き起こされる歪の原因となるのですが、NVシリーズは全口径をハトメレスにすることで、中音域の高調波歪を低減しています。
●ポケットネックダンパーの採用
前述のハトメレス化を実現しつつ、ボイスコイルとダンパー及びコーン紙を同一円周上で接着する3 点接着を継続するために、FF-WK シリーズで既に開発されたポケットネックダンパー方式を採用しています。 また、ダンパーの形状と材料を見直し、En シリーズよりも直線性の高い振幅特性を実現しました。
●金メッキ端子
入力端子は、ファストン205タイプの低損失金メッキ端子を採用しました。音質劣化を防ぎ、確実なスピーカーケーブルの接合を可能にします。

とあります。
FE166Enにその前の機種から取り替えたときの音の違いに感動したのを今でも覚えています。
FE166Enからさらにいい音がFE166NVで聴けそうだと期待して買い換えることにしました。

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この記事を書いたのが2019年12月、取り外したFE166EnスピーカーはNVのケースに入れてずっと保管してました。4年経った2023年12月にFE166Enスピーカーも自作のケースに入れて復活。FE166NVバックロードスピーカーと並列駆動して、ステレオ空間をより左右に広げるのに役立ちます。2つ記事を追加しました。

”FE166Enスピーカーをダンボール箱に入れて棚に収めて正しくブックシェルフスピーカーを制作”へのリンクです
“FE166Enを衣装ケースに取り付けて大容量のスピーカーを制作”へのリンクです

段ボール箱スピーカーは、壁に設置した木製の2段カラーボックスの上段に入れられるサイズに抑えたため、FE166Enの16cmスピーカー用としては小さい容量の箱になってしまいました。1年経ってからカラーボックス上段の部分をそのままスピーカーボックスに仕立てる工作をしました。

“FE166Enスピーカーを木製のカラーボックスに取り付けた”へのリンクです
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