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涸沢ハイキングにマイカーで行く前に調べて準備したこと

涸沢ハイキングの事前準備のタイトル画像

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はじめに:

マイカーで上高地の涸沢紅葉ハイキングをするために、どういうことを調べて計画を立てたのか、調べて検討したポイントを紹介します。上高地に行って涸沢までハイキングをするために沢渡までマイカーで行きますが、事前の調査と計画が必要で、気が向いたときに気軽にすぐ出かけるということはできません。

調べたポイント

事前に調べて検討した主なポイントです。

目的の明確化

家内が「涸沢(からさわ)に行きたい」と言います。家内は、前年に観光バスを利用して上高地へ行き徳沢まで歩いて行ったけど、その先の景色を今年の紅葉シーズンにどうしても見たいと言います。私は涸沢はおろか上高地よりも先には行ったことはありません。マイカーで上高地に直接行けなくなってからは、上高地に行ったこともありません。

私はテレビなどで紹介される涸沢カールなどの美しい景色には興味がとてもありました。今回のドライブとハイキングは私には未知の経験となりますが、せっかくの機会なので、上高地へ行き涸沢カールを見に行って帰ってくることを目的にしました。

奥穂高岳と涸沢岳の朝焼け

行程の把握

観光バスを利用せずにマイカー(パッソ)で移動することが前提です。上高地に行くには、途中でバスかタクシーに乗り換えねばなりません。沢渡から上高地はシャトルバスで移動します。

上高地から涸沢は、横尾までのハイキングコースと横尾から登山コースを歩きます。片道の行程が約15km、高低差が約800mあり、休憩時間抜き?で行きが6時間以上、帰りが5時間かかるようです。ハードなハイキング、初級登山コースだとわかります。

下の図はイラストがすばらしい涸沢ヒュッテ公式サイトのマップを掲載させていただきました。

涸沢を中心にした周辺のウォーキングマップ

沢渡の始発バスは午前6時。上高地の終発バスが午後6時前だとわかりました。私たちが12時間でトンボ返りする日帰りハイキングは無理。どこかで一泊する必要があります。

宿泊方法の検討と予約

宿泊はテント泊か山小屋泊のどちらか。テント泊の経験はほとんどありません。山小屋もほとんどなし。付近の山小屋の値段を調べたり、レンタルテントの料金をネットで調べました。テント泊の場合、いろいろな装備を新たにそろえなけらばならず、費用がかなり掛かります。レンタルテントが貸し出されていましたが、費用的に山小屋泊と比べてそれほど安上がりになりません。山小屋に泊まるのは楽しそうです。なので山小屋泊を選択します。

9月26日にネットで検索。ネットで調べられた付近の3つの山小屋は10月もずっと予約で満杯です。涸沢ヒュッテだけが、涸沢の紅葉シーズン終了後?の10月15日以降に予約可能でした。ラッキーと思って、家内の仕事の都合に合わせ、一泊2食で2名で10月16日の予約がその日のうちにネットでできました。

宿泊日が決まったので、その前後のスケジュールを組み立てます。

日程を決める

出発時間と帰宅時間の大まかな計画を立てます。

行き

10月15日は家内は仕事があります。家内の仕事が終わったあとの午後の時間帯に出発します。私は18日の朝に眼科検診の予約をしてあるので、17日中か18日の未明までに帰宅するのが帰宅の制限時間です。

自宅の横浜から長野県の沢渡地区までのほとんどが高速道路の利用です。首都高(横浜北線と横浜北西線)ー横浜青葉JCTー東名高速ー海老名JCTー圏央道ー八王子JCTー中央高速ー岡谷JCTー長野自動車道を経由して松本ICから国道158線のルートを西進して片道275kmぐらいあります。途中の休憩や渋滞を見込んでも6時間ぐらいを見ておけばよさそう。

わたしたちのハイキングにかかる歩き時間がどれだけかかるかは未知数です。なるべく早い時間に沢渡で上高地行きのバスに乗りたい。午前6時の始発バスに乗車を目標にすれば、遅くとも午前5時には沢渡に到着していたい。山小屋への到達時間は午後3時ごろが望ましいそうです。午前7時に上高地を出発できれば午後3時までには8時間あります。事前の計画としてオッケーです。

沢渡から上高地行きバスの時刻表(2024年)

15日の深夜に出発しても16日の午前5時までに沢渡に着くのは時間的には可能ですが、すぐにハイキングで長時間歩くことを考えると、途中で車中泊してたっぷり休んでおくのが得策です。前日の15日のなるべく早くに横浜を出発することを目指すようにします。

帰り

帰りは18日の朝から用事があります。その前に帰宅しておきたい。17日の上高地発の沢渡行き最終バスが午後6時前なので、どんなに遅くなっても、最終時刻までにバスターミナルに戻らねばなりません。できれば午後2時とか3時台に上高地のバスターミナルに到着していたい。

上高地から沢渡へのバス時刻表(2024年)

ヒュッテでの朝食後の午前8時までに出発すれば、午後2時まで6時間,午後3時までなら7時間あります。こちらも計画として成立します。オッケー。

遅くとも午後7時前に沢渡を出られれば、途中で多少のトラブルでも18日の未明までには横浜に帰宅できます。帰りは疲労できつくなるので、途中に休み休み帰るようにします。何とかなりそう。

これで出発から帰宅までのドライブとハイキングの大まかなスケジュールができました。

駐車場の調査

マイカーを沢渡地区のどこに止めておくか。初めて行くところなので、駐車場がうまく見つけられるかとか、車を止める場所が空いているかなどが心配です。

調べてみると沢渡地区には市営駐車場が4つあり、民間の駐車場も含めると全部で2000台のキャパシティがありますが、ピーク時には満車になるそう。せっかく行っても、車を止める場所がなければ洒落にもなりません。

以下に引用した図は、上高地公式ウェブサイトの沢渡(さわんど)駐車場周辺案内のページからお借りしております。(2024年11月15日から来シーズンまで営業はお休み)

さわんど周辺の施設と駐車場

バスターミナルの様子も調べます。

さわんどナショナルゲートパーク館内図

なるべくバスターミナルに近い駐車場が望ましい。市営第三駐車場が第一候補、第四駐車場が第二候補です。第一はお休み中でした。第四は上高地に向かうときに最後に停車するバス停です。第四の駐車場だと、せっかく来たバスの乗客が満員で乗れなくなるおそれがあります。

入場時間も朝のギリギリだと入場待ちや満車の心配があります。なるべく早く駐車場に到着するように心がけないといけません。周囲が真っ暗な時間に初めての場所を訪れることになります。Google Mapの地図や衛星写真を何度も何度も何度も検索して、駐車場の場所や駐車場への入り方を念入りに調べました。

帰りも周囲が暗い時間になりそうなので、駐車場からの出方(帰り方)も調べました。

全体スケジュールの予想

山小屋で朝夕の食事の予約をしてあるので、その時間に間に合わせます。夕食は午後5時頃、朝食は朝早いだろうなと思います。以下は、全体の工程や所要時間などを考慮して出発前にイメージしていた全体スケジュールです。

ゆとりのあるスケジュールができたと思ってました。

実際には

ドライブとハイキングを終えてみての実際は以下の通りでした。

全体的には計画内に収まりましたが、途中でいろいろありました。

行きについての評価

途中でトラブルがあり、思っていた以上にハイキングに時間がかかりました。それでも予定していたスケジュールの範囲に収まりました。

出発を想定よりも早められたことで、沢渡まで一気に行けて、駐車場にそれほど迷わずに入場できました。バスターミナル滞在と休養のための時間的な余裕ができました。始発のバスにも余裕で乗車できました。はじめは上々の出来です。

ハイキングは自分が想定していた以上にきついものでした。シューズのソール(靴底)が剥がれてしまいました。

シューズのソールが剥がれ始めたようす

自分の不注意です。装備のチェックをしておらず、不具合を見過ごしてました。紐で縛り付ける応急処置など時間的に影響しました。とにかく片道15kmの道のりは長かった。時間に十分な余裕を持っておいたおかげで、ヒュッテの夕食17時の1時間まえまでに到着できて幸いでした。

涸沢ヒュッテに宿泊できたのは幸運でした。もしも涸沢小屋の予約だったら。涸沢ヒュッテの前に広がるキャンプ地の上に立つ涸沢小屋行くには涸沢ヒュッテからもっともっと歩かなければなりませんでした。たどり着けたかな?

もしも登山道入口の横尾小屋での宿泊だったら歩くのは楽だったでしょうが、涸沢でもう1泊しなければならなくなってしまったでしょう。2泊3日のハイキングは今回は困難でした。

帰りについての評価

帰りのハイキングは普通5時間程度と書かれていたのが、休憩時間を入れて9時間かかってしまいました、それでも最後の1時間は休みなしで歩いたので、バス停へ午後4時前にたどり着けました。ところが、想像以上に大勢のバス待ち客が溢れています。沢渡行きにはおそらく200人以上が列をなしてました。臨時バスが出ていたのでしょう。バスを4台ぐらい見送り1時間待ちで午後5時に乗車できました。もし午後5時にたどり着いていたなら、もっともっと帰宅が遅くなっていたことでしょう。もしかしたら上高地で夜明かしだったかも。そうならなかったのは幸いでした。朝1番でヒュッテを出発し、途中で寄り道しなくて正解でした。

帰り道は、行きで左側のソールが剥がれていたのに加えて、右側のソールも剥がれてしまうトラブルでした。注意しすぎるくらいに慎重に下山しなくてはなりませんでした。装備の不備は自分の不注意が招いたことですから誰も責められません。防寒対策にばかりに気を取られていて、肝心の足元への注意が抜けていました。

剥がれてしまったソールとトレッキングシュールの様子

最後の4kmぐらいのところで足の疲労で歩けなくなってしまいました。さいわいにも途中で追いついた見知らぬ女性が、私の不調に気づいて気遣ってくださりました。所持していた漢方薬を分けてくださいました。おかげさまで歩きを再開するうちに足の痛みも和らいでいきました。同時に家内に荷物を肩代わりをしてもらい、空荷の状態でようやく上高地に辿り着けました。

危うい状況でした。それでも時間内に収まって最終前のバスに乗れたのは、スケジュールに余裕を持たせてあったからです。沢渡のバス停にも所定の30分で到着です。そのあと、ほとんど休まずにマイカーを運転することができました。

帰り道のトンネルや急カーブのある道の運転は怖いですね。改良工事が進められているようななので、数年すれば快適になるようです。諏訪湖SAで夕食を摂り、談合坂SAで休憩し、安全運転です。途中でヒヤッとすることはありましたが、無事にその日のうちに帰宅できました。

全体的に

今回のドライブとハイキングは、しつこいくらいの調査とルートのシミュレーションをして臨みました。全体の行動スケジュールとここに予定時間などが頭に入っています。メモもみられるようにして、チェックしていました。そのつど順調だとか遅れているとか、いまはどのあたりにいるとかがわかります。それがいろいろな場面で助けになりました。パニックにならずにすみました。

装備の不備という失敗と自分の体力の無さを痛感したハイキングになりました。人の助けを借りて何とか予定していた目的を達成し、無事に帰ってこられて本当によかったと思ってます。

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