はじめに:
「リアル旅英語」9月第3週は”落ちる音”がテーマです。例文と解説のポイントをメモにしました。落ちるtとd、落ちるth、落ちるhについて学びます。ポイントを踏まえて例文を何度も繰り返し発音練習することが、ポイントをマスターしてネイティブの英語を理解するために大切です。
L67 落ちるtとd
ポイント: つづりにはあるのに 会話では発音されない音tとd
Q1
Quiz1 They bring a lot. They’re prepared.
ポイント: lotのtが落ちる。ピリオドやコンマ(間)が続くとき語尾のtやdは落ちる。preparedのdが落ちているのもピリオド(間)が続いているから。語尾のtやdの音は コンマやピリオド(間)が続くとき 後ろに子音で始まる単語が続くときなどに落ちやすい。英語は論理的でない。
おさらいQuiz1: You can’t go wrong with food.
ポイント: can’t のあとには子音が続き、foodのあとにはピリオドがある。
おさらいQuiz2 So it feels a little more… uh, a bit fancier.
ポイント: bitのあとには子音が続いている。赤色マーカーの単語はそれぞれ”アラ”、”プリパー”、”キャン”、”フー”、”ビッ”のように聞こえる。
Q2
Quiz2: It’s a beautiful documentary about Van Gogh.
ポイント: documentary ドキュメナリ、nのあとのtも落ちやすい。enter エナー、sandwich サンウィッチのように、tやdの音は語中にあっても落ちることがある。
おさらいQuiz1: Can you break a… I was gonna ask if you could brake a twenty, but you can.
ポイント: twentyはトゥエニー、nのあとにtがあるのでtが落ちている。
おさらいQuiz2: But, uh, Michael Jackson, we’ve got plenty of.
ポイント: plenty プレニー、nのあとにtがあるのでtが落ちている。
L68 落ちる音 th
ポイント: themのthは落ちやすいことで有名.
Q1
Quiz1: Some of them, there’s no difference at all.
| ポイント: them のthが落ちemは省エネ母音シュワ(ə)でウム、Them → em → əm、əm が前の音とvとつながってサムオヴウム。thが落ちる音を聞き取るコツは いろんな動詞とつながったthemの発音を知っておく。get them ,buy them, see themがそれぞれゲッタム バイアム シーアムとなる。 |
おさらいQuiz1: I’ll take them on, like, a hike or something.
おさらいQuiz2: Okay, I’m gonna keep trying them.
ポイント: テークム、トライゲムor トライネム。thが落ちてつながった発音を覚えよう。
Q2
Quiz2: Yes. These are all our T-shirts that we have, but we have different sizes available.
ポイント: T-shirts thatは”ティーシャツッ”と聞こえる。直前の単語の語尾が s / z / n / l が前に来ると語頭のthは落ちやすい。thは前歯の後ろのほうで作る音でsやzも口の前で作る音でnも前歯の後で作る音lも前歯の後で作る音。英語では似た音(舌の位置が近い音)が連続すると1つの音としてまとめて発音したくなる。前の音をキープしてthを落として前の音を伸ばしちゃう。T-shirts thatの場合はthatは短くズッと発音します。T-shirtsのsが前にあるのでthが落ちて、ティーシャーツッとなります。
おさらいQuiz1: You can log into your email and you can browse the web.
ポイント: browse はzの音で終わっているので”ブラウザウェブ”
おさらいQuiz2: Is that enough butter, or do you want more?
ポイント: isはzの音で終わっているので”イズアット”
L69 落ちる音 h
Q1
| Quiz1: Do you have a pen I can use? |
ポイント: haveは母音の音が弱くなる。h æ v”ハブ”が弱くなってhev”エヴ”、そして省エネ母音シュワhəv”フヴ”に変わる。よく使われる単語は音声変化が起こりやすく、中でもhaveは語頭のhが落ちやすい。アヴ æ v、エヴev、そしてウヴəvに変わる。したがってhaveの発音にはh æ v、hev、həv、 æ v、ev、əvの6種類がある。hadやhasも同じような音声変化をする。
おさらいQuiz1: Ooh, you had a long trip.
ポイント: hadのhが落ちる。
おさらいQuiz2: And if you have any questions, you just ask any of us behind the bar.
ポイント: haveアヴ、hasアズ、hadアド、hが落ちている発音を覚えておく。
Q2
Quiz2: So when he makes Zinfandel, he only makes Zinfandel.
ポイント: 代名詞 he / him /his / her の語頭のhは子音で終わる単語に続くときに落ちやすい。hが落ちて残った音は前の単語とつながって発音される。when heの場合はホエニーと発音される。him his herのhが落ちると”イム”、”イズ”、”アー”となる。代名詞の語頭のhが落ちたときの発音パターンを自分で発音して覚える。is he が”イズィー”、if heが”イフィー”となる。
おさらいQuiz1: Year, some interesting ones. None of her stuff is strictly rare.
ポイント: none of herのhが落ちてナンノヴアーと発音されている。
おさらいQuiz2: If he calls, tell him I’ll call him back.
ポイント: ”テルイム”、”コールイムバッ”、hが抜けているときの発音を意識する。
感想
”落ちる音”というテーマ自体が難しく感じます。
落ちる音のtとdについては、子音の発音とはなにかの根源的な問題のように感じます。強く発音すると”ト”や”ド”の母音が続くいわゆる日本語カタカナ英語として論外。舌を歯の裏にちょっとつつく音と理解しています。このつつく音もさせないというのが返って難しく感じます。間のところにtやdを感じるかどうかという微妙さを感じました。
documentaryやtwenyのtが落ちるのはnとtの子音の連続が発音しづらいからというのも理由なんですかね。
thが落ちるというのは認識してませんでした。これをしっかり身につければ、英語が速く聞こえる場面が少しでも減りそうですね。落ちるthは手強そう。
hが聞き取れないことにはずっと悩まされてきました。hが落ちてしまうというのは目からウロコの気分です。このポイントはこれからしっかり身につけていきたいと思います。

