[感想]
作者のデビュー作で歴史ミステリーですが、型破りなんだそうです。
何しろ、歴史であたりまえの事実として伝えられていることを、覆してしまうんですからね。
最初は、まさかと思いながら読み始めますが、
話が進むにつれてだんだん、それが本当のことに思えてきてしまう。
最後には、参りましたっていう感じですね。
事実と何割かのフィクションを織り交ぜて、全く歴史とは違う結論を導き出してしまう。
適当にしか歴史を学んでこなかった私には、フィクションが何割かなどは全くわかりませんが、
それでも、歴史そのものを興味を持って学ぶことができた気がしてしまいました。
・悟りを開いたのはいつですか? ->お釈迦様がテーマ
・邪馬台国はどこですか? ->岩手の八幡平にあったという新説
・聖徳太子はだれですか? ->聖徳太子は実在しなかったという新説
・謀反の動機はなんですか? ->織田信長は明智光秀に頼んで本能寺の変を起こしてもらったという新説
・維新が起きたのはなぜですか? ->勝海舟が明治維新のシナリオを書いたという新説
・奇跡はどのようになされたのですか? ->十字架に架けられて死んだのはイエスではなかったという新説
知っていて知らなかった事柄が、あらためて知らされます。(2012.08.17)
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邪馬台国はどこですか?
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鯨統一郎 東京創元社 1998年05月