ストレスを減らし眼圧を下げて緑内障とつきあう

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はじめに:

緑内障はさらに悪くしないための努力が必要です。ストレスをなるべく抱え込まないで眼圧を上げないようにする暮らし方が何よりも大切です。定期的な受診も欠かせません。緑内障を悪化させないための30年近く緑内障と付き合ってきた私の取り組みを紹介します。

本記事は”緑内障になってしまってからでは後悔します”と”受診と自主管理でメタボと眼病に対処する”の記事を合体して内容を整理しました。

緑内障になってしまってからの後悔

緑内障という病気は一般的には生活習慣病のくくりには入っていませんが、振り返ってみると私の生活習慣が深く関わっていたように思います。あの頃もっと気をつけていたらなあという後悔の気持ちでいっぱいです。

緑内障の治療

私が緑内障と診断されてから10数年が経ちましたが、その間、ほぼ3カ月おきに検査や診察のために大学病院に通っています。眼圧を下げるための朝晩の点眼は欠かせません。手間と費用の掛かる病気です。

緑内障の治療目薬3種
緑内障の治療目薬3種

緑内障になったら取り返しがつきません

一番困るのが、一度圧迫された視神経は元に戻らず、その視神経がカバーしていた視野は一生欠けたままということです。これ以上視野が狭くならないようにするために治療を続けていますが、いつかもっと悪くなるのではないかという不安が付きまとい、つらいものです。

緑内障についての朗報はほとんど見られませんが、どうして緑内障を発症するのかという観点での参考になる情報がネットにありました。

緑内障は、生活習慣が良くないために血液の循環が悪くなって引き起こされる病気です。生活習慣病の一種と考えてよさそうです。以下で、その説明がされている部分を引用します。

高血圧は緑内障になりやすい?
血圧の高さと眼圧の高さには、直接関係があるわけではありません。血圧は、心臓が血液を送り出す力や動脈硬化の程度により上がり、眼圧は、房水(眼球の中に入っている体液)のバランスが悪くなることで上がります。ともに自律神経の影響を受けることから、冬になると上がる傾向があるということはありますが、それぞれ上がるメカニズムが違うことからしても、血圧が上がったから眼圧が上がるといった因果関係はないといえます。
(途中略)
高血圧も緑内障も血液の流れが悪くなるという共通点があり、生活習慣からくるものと考えることもできます。生活習慣を見直し、規則正しい生活を心がけることによって、このようなリスクも軽減できます。

引用元:高血圧は緑内障になりやすい?血圧と眼圧の関係と心配な薬の副作用 http://turkyigitleri.com/highblood/)

緑内障になってしまった私の後悔

私の過去のデータを細かく見直すと、2000年11月(当時46歳)のデータの眼圧検査の眼圧の診断に、”高血圧性眼底、網膜動脈硬化症、視神経萎縮の疑い”の記載がありました。

その前の検診では正常でしたので、この時から緑内障が発症していたんです。この後大学病院で精密検査を受けて、緑内障と診断されました。それから緑内障との付き合いがもう17年近く続いています。

病気は体の弱ったところに出てきます。私の場合は目に出たんですね。今さらのことですが、血圧にもう少し関心を払って早くから対処しておくべきでした。血圧には直接関係ないとはいえ、やはり生活習慣が悪かったことは間違いありませんし、血圧を下げようと努力すれば、眼圧にもいい影響を及ぼせただろうと思えるからです。

生活習慣病を放置しておくと後々まで後悔することになります。私の場合には緑内障となって現れたんだと思います。今頃気付いて後悔しても20年遅いんですけどね。

緑内障をもっと知る

20数年来付き合っている緑内障によりよく対処していくために、新しく出版された本を読んで最新情報を収集してみました。

緑内障は一度なってしまうと元には戻れません。神経を再生できない今の医療では諦めるしかありません。さらに悪化させないために眼圧を下げる目薬を毎日続けてます。今更ながらですが、緑内障について関心を持ち続けています。

最新情報によると、緑内障にならないための予防法というか生活の心得的なことはありそうです。わかったことを紹介します。これ以上、病気を悪化させないために役立つかもしれません。

緑内障の最新情報

読んだ本は「緑内障 眼科の名医10人が教える最高の克服法大全」です。いろいろな情報が盛り込まれていますが、その中で、今回はストレス関係の部分を取り上げます。

緑内障は治らない、眼圧を下げて病気の進行を遅らせるというのがおもな治療法です。原因はわからないとされていましたが、視神経に与えるストレスが原因の一つではないかということがわかってきたそうです。実は私も経験上ストレスが大きく影響しているのではないかと心のなかで思っていましたので、「やっぱり」という気持ちを強くしたわけです。

この本では、ストレスとなる原因やストレスを掛けない方法などいろいろ知ることができました。今回は本の内容を一部紹介します。そして私の取り組みやサプリメントや食品について触れてみます。

眼圧を下げるのに役立つ運動

有酸素運動は眼圧を下げる可能性があると示唆されています。長続きする有酸素運動としては、いつでもどこででもできるウォーキングが最もおすすめです。背筋を伸ばして、まっすぐ前を向き、息が少し切れる程度の速さで、毎日20~30分程度歩いてみてください、できれば、歩幅を少し広めにし、リズミカルに歩きましょう

引用元:緑内障 眼科の名医10人が教える最高の克服法大全

活性酸素対策

活性酸素によって引き起こされる有害な作用が「酸化ストレス」といいます。緑内障が進行している人ほど酸化ストレスが多い傾向がみられた研究があるそうです。酸化ストレスを減らすことで緑内障の進行を遅くしたりする可能性が示唆されたといいます。

酸化ストレスを減らすとは、体内に活性酸素をできるだけ増やさないようにすることと、また、増えた活性酸素を消去することです。

引用元:緑内障 眼科の名医10人が教える最高の克服法大全

ビタミンA・C・Eや野菜、果物に多い色素成分など抗酸化作用が強い栄養成分を積極的にとることが酸化ストレスを減らす方法です。

カシスのアントシアニン

活性酸素が体内に増えすぎうと血管が老化し、全身の血流が悪化することがわかっています。血流の悪化により視神経に十分な栄養が行き渡らなくなると、視神経が傷害され、緑内障の原因になるのではないかと推測されています。

引用元:緑内障 眼科の名医10人が教える最高の克服法大全

著者の中のお一人の研究では、カシスのアントシアニンを摂ると、視神経乳頭の血流が増えて視野については狭窄の進行が抑えられたそうです。

スペルミジンを多く含む食品

本書には、大豆やキノコ類に多く含まれているスペルミジンは強い抗酸化作用があり、緑内障を引き起こすマウスで緑内障の進行が抑えられた研究が紹介されています。
スペルミジンを多く含む食品としては、納豆、チーズ、マッシュルームなどがあります。

私の緑内障との付き合い方

緑内障を知って私が取り組んでいることを紹介します。

インターバル速歩の取り組み

私は最近になってウォーキングのなかにインターバル速歩を取り入れています。眼圧を下げるのにも有効とのことなので、あまり頑張りすぎないようにしながら続けていきたいと思います。

サプリメント

サプリメントはアントシアニンとかカシアスとかビタミンEの錠剤を試してみましたが、一回きりで終わってます。食品については費用的にもなんとかなりそうです。

納豆

納豆は安くて栄養のある優秀な食品ですね。毎晩食べるようになりました。

チーズ

チーズはこれまで殆ど食べてませんでしたが背に腹は代えられません。ネットでもう少し詳しく調べると、抗酸化作用にいいのはカマンベール、ウォッシュタイプ、ブルーチーズとか。

カマンベールが私には食べやすい。国産のが確かに日本人向けの味かな。でも海外のカビっぽいのが抗酸化作用が強いそうで、悩ましいところです。以下、買って試してみたチーズのパッケージ写真です。

最初に買ったチーズがこれ。ずいぶん食べやすくてびっくり。

北海道100カマンベールチーズ
北海道100カマンベールチーズ

海外製。国産よりも少し匂いがあったかな。でもきらいじゃありません。

アーラ カマンベールチーズ
アーラ カマンベールチーズ

ナチュラルチーズって結構お高いというのが実感です。たまにならいいんですけど毎日となるとね。

その後の取り組み

インターバル速歩は、ウォーキングに速歩きを取り入れるという形で続けてます。納豆とカマンベールチーズは続けてます。納豆は値段が安いので助かります。

チーズは比較的安く入手できる店が見つかったアーラ カマンベールチーズが主です。北海道100カマンベールチーズもこの頃は少し混ぜてます。飽きがこないのがいいですね。

治療の状況

緑内障の最新情報を調べてみて、ストレスを感じなくするとか、運動や食生活だということがわかりました。それでも眼科での経過観察は欠かせません。

緑内障の受診の内容

三ヶ月に一度受診します。眼圧、視力検査、問診などです。たまに眼底検査。1年に1度視野検査があります。30分位かかる、ちょっと集中力がいります。自宅の対処としては、点眼薬を朝晩1回づつの目薬と、晩だけ1回の目薬をさすのはずっと変わりません。

病状の変化

緑内障は治療するのではなく進行を抑えるだけです。そのために眼圧を下げる目薬をずっと続けます。効果が見えないのが歯がゆい。たまに目薬を忘れることもあります。緑内障とはもう20年付き合ってきました。左目がよくありません。一度左目が悪化しましたが、その原因は、やはりストレスを感じていた時期と合致していること。そして目薬のさし方もいいかげんだったと反省しています。

目薬のさし方

目薬はこぼさないようにきちんと眼にさす。さしてから1分間は目を閉じてじっとしている。間隔は5分間あけてさす。

点眼薬
点眼薬

キッチンタイマーをかけて時間を守るようにしました。

今は上の写真の左側の3点を毎日点眼続けてます。ラタノプロストから

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