オーディオレコーダーは簡単にMP3音楽で保存できます

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はじめに:

手持ちのレコードやカセットテープの音楽をデジタル音声ファイルに変換して聴くために「オーディオレコーダー」を買って試してみたので紹介します。

自分好みのレコードやCDがたくさんになり、取り出しやすいように工夫してはいますが、量が多くて管理するのもたいへんになりました。オーディオレコーダーは、本体にUSBメモリーを取り付けて、スイッチ操作だけで音楽ファイルに変換してUSBメモリーに保存できるので、パソコンを使わなくても手軽に使えるのが魅力です。

試す目的

オーディオレコーダーを試す目的です。

いろいろな音楽を気軽に聴けるようにすること

CD、LPレコードやEPレコードなどの媒体が手元に数百枚溜まってしまいました。目につかないところに媒体を保管してしまうと、いちいち取り出して聴くのが面倒になります。カセットテープは40個ほど保存してます。いちいちセットして聴くのが面倒です。いろいろな音楽を手間をかけずに気軽に聞けるようにしたい。

アナログデータをデジタルデータに変換する

各媒体に収められているデータ(音楽)を気軽に聴けるようにするために、デジタルの音声ファイルにして磁気ディスクに保管します。デジタル音声ファイルなら聴きたい音楽を選ぶのが簡単になります。
CDのデータはもともとデジタルなので、媒体からデータを取り込むときにソフトウェアで音声ファイルのフォーマットに変換し整理して保管すれば作業は終わります。
レコードやカセットテープの音楽はアナログデータなので最初にデジタルデータに変換(A/D変換)する手間があります。さらに音声ファイルの形式に変換し整理して保管します。CDの作業と違ってA/D変換するための機材が必要です。

A/D変換用の機材

安価で手軽に利用できるA/D変換用の機材は二種類あります。

ひとつがA/D変換に特化した「オーディオキャプチャーケーブル」です。このケーブル内でレコードなどのアナログデータをデジタルデータにA/D変換し、それをパソコンに取り込みソフトウェアで音声ファイル形式に変換します。

もうひとつが今回紹介する「オーディオレコーダー」です。取り込んだアナログデータをデジタルデータA/D変換し音声ファイルの形式に変換して保管用の媒体に格納するまでを機材の中で行います。パソコンやソフトウェアは必要ありません。

わたしはそれぞれを購入して試しました。本記事では「オーディオレコーダー」を試した内容を説明します。

オーディオレコーダー

サンワサプライの400-MEDIO25を購入しました。

外観

本体はとてもコンパクトです。
レコードプレーヤーやカセットテーププレーヤーから取り込んだアナログ信号をmp3(128kbps)の音声ファイルに変換して、USBメモリーやSDHCカードに格納できます。

オーディオレコーダー一式
オーディオレコーダー一式

接続

付属のACアダプターからUSBケーブルでmini USBポートにつないで電源を入れます。LEDが点灯します。

入力の接続はRCAプラグと3.5mmステレオミニプラグの2種類です。いずれかを入力端子につなぎます。
レコードプレーヤーとはRCAプラグで接続し、カセットプレーヤーとは3.5mmステレオミニプラグで接続します。

オーディオレコーダー本体にミニプラグで信号ケーブルを接続
オーディオレコーダーに信号ケーブルを接続

ミニプラグのケーブルの反対側はカセットプレーヤーのヘッドホンジャックにつなぎます。

オーディオレコーダーをプレーヤーに接続
オーディオレコーダーをプレーヤーに接続

ケーブルの接続部分をもう少し近づいて写してます。

プレーヤーとの接続
プレーヤーとの接続

FATかFAT32フォーマット済みの32GBまでのUSBメモリーかSCHSカードを本体スロットに挿入します。買ってきたのをそのまま使えることが多いはず。

録音状態を音声でモニターするためにアクティブスピーカーをLINE OUT端子につなぎます。

USBメモリーをオーディオレコーダーに接続
USBメモリーをオーディオレコーダーに接続

使い方

録音の開始は、本体上部のキャプチャスイッチを押すか、

オーディオレコーダー本体のスイッチ
オーディオレコーダー本体のスイッチ

付属のリモコンの録音ボタンを押します。

オーディオレコーダーのリモコン
オーディオレコーダーのリモコン

本体のLEDの光が点灯から点滅に変わります。

音源(レコードプレーヤーかカセットテーププレーヤー)の再生を開始します。音源の再生が終了したら、キャプチャスイッチを押すかリモコンの録音ボタンを押して録音を終了させます。LEDが点灯(つきっぱなし)に戻ります。

オーディオレコーダーに録音中
オーディオレコーダーに録音中

操作方法は以上です。実にかんたんに録音できます。

注意点

  • ミニジャックで録音する場合は音源の再生音量を音割れしない程度でなるべく大きくします。小さい音量で録音すると再生音が貧弱になりがっかりします。
  • 録音方法には「手動ファイル分割モード」と「自動ファイル分割モード」の二通りあります。
    曲と曲の間の無音時で録音するファイルを分けたいときに、手動で行うか自動で行うかを選べます。
    曲ごとにファイルを分ける必要性は感じなかったのでファイル分割は試してません。したがって自動モードは試してません。
  • 録音される音声ファイル形式はMP3(128kbps)のみです。
オーディオレコーダーの仕様書
オーディオレコーダーの仕様書

試してみた感想

レコードとカセットテープの録音を1枚ずつ試してみました。
びっくりするくらいかんたんな操作で音楽ファイルが作れます。
再生した音楽の音質はそこそこという感じです。ポータブルカセットプレーヤーの音質と言ったらいいかな。元の音質以上になるわけがありませんし、この音だけを聴いていれば特に不満はない音質です。

オーディオレコーダーはこういう方におすすめ

「オーディオレコーダー」は、とにかく簡単な作業でUSBメモリーやSDカードに音楽ファイルを書き込んですぐに利用できます。音質は音楽鑑賞にも十分なレベルです。

「オーディオレコーダー」は手持ちのレコードやカセットテープの音楽を簡単にMP3フォーマットに変換して、ポータブルMPプレーヤーなどで気軽に音楽を持ち歩いて楽しみたいという要求に向いています。

ネットショップへのリンク

サンワダイレクト パソコン不要のオーディオキャプチャー装置

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もしもわたしがパソコンを使える環境が利用できなかったら、「オーディオレコーダー」を使いつづけたでしょう。操作が簡単だし、音質も問題ありません。

パソコンが使えたので、サンワサプライ「USBオーディオキャプチャケーブル」を次に試してみて、結局そのまま最後まですべての音源を取り込む作業に利用しました。

こだわったのは録音する音声ファイル形式がFLACとかWAVとかが自由に選べることです。より良い音を求める自分のオーディオマニアごころを満たしてくれたからです。

「オーディオキャプチャケーブル」は単に電気信号の変換をするだけです。パソコンがないと何もできません。パソコンにソフトウェアを組み込んでいろいろな作業をしなければならないのでたいへん面倒でした。

”苦労してでも得られる楽しみを増やしたい” さらなる好奇心。それが「オーディオレコーダー」を使い続けなかった最大の理由かな。

次に紹介する記事は、オーディオキャプチャケーブルで音楽をデジタルファイルに置き換えてパソコンに取り込み、音楽ファイルで保存する試みの記事です。

オーディオキャプチャケーブルを使ってみる

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