オーディオキャプチャケーブルを使ってみました


手持ちのレコードやカセットテープの音楽をデジタル音声ファイルに変換して聴くために「USBオーディオキャプチャケーブル」を買って使ってみたのでメモしておきます。

目的

いろいろな音楽を気軽に聴けるようにすること

CD、LPレコードやEPレコードなどの媒体が手元に数百枚溜まってしまいました。

レコードプレーヤー

目につかないところに媒体を保管してしまうと、いちいち取り出して聴くのが面倒になります。カセットテープは40個ほど保存してますが、いちいちセットして聴くのが面倒です。いろいろな音楽を手間をかけずに気軽に聞けるようにしたい。

アナログデータをデジタルデータに変換する

各媒体に収められているデータ(音楽)を気軽に聴けるようにするために、それぞれの内容をデジタルデータの音声ファイルにして磁気ディスクに保管します。デジタル音声ファイルなら聴きたい音楽を選ぶのが簡単になります。
CDのデータはもともとデジタルなので、媒体からデータをソフトウェアで取り込んでから音声ファイルのフォーマットに変換して整理し保管すれば作業は終わります。
レコードやカセットテープの音楽はアナログデータなので最初にデジタルデータに変換(A/D変換)する手間があります。CDの作業と違ってA/D変換するための機材が必要です。それから音声ファイルの形式に変換し整理して保管します。

A/D変換用の機材

安価で手軽に利用できるA/D変換用の機材は二種類あります。

ひとつがA/D変換に特化した「オーディオキャプチャーケーブル」です。このケーブル内でレコードなどのアナログデータをデジタルデータに置き換え(A/D変換)して、パソコンに取り込みソフトウェアで音声ファイル形式に変換します。

USBオーディオキャプチャケーブル

もうひとつが「オーディオレコーダー」です。取り込んだアナログデータをデジタルデータA/D変換し音声ファイルの形式に変換して保管用の媒体に格納するまでを機材の中で行います。パソコンやソフトウェアは必要ありません。

わたしはそれぞれを購入して試しましたがオーディオレコーダーについては「オーディオレコーダーを試してみました」で説明しました。本記事では「オーディオキャプチャケーブル」を説明していきます。

オーディオキャプチャケーブル

サンワサプライの400-MEDIO17を購入しました。

外観

本体のサイズ・重量がW26xD11xH73mm・約50gとコンパクトです。
本体の片端からUSBケーブル(USB2.0)が、もう片端からステレオRCA端子(メス)付きケーブルとステレオミニプラグ付きケーブルが伸びています。

USBオーディオキャプチャケーブル

本体にはA/D変換回路が入っておりUSBバスパワーで動作します。

接続

USBプラグをパソコンのUSB端子に接続して本体の電源が入ると、青色のLEDが点灯します。
レコードプレーヤーから録音するときはRCA端子(メス)にRCAケーブルをつなぎます。

レコードプレーヤーと接続

レコードプレーヤーと接続

カセットテーププレーヤーから録音するときはステレオミニプラグをカセットプレーヤーのヘッドホンジャックに差し込みます。

カセットテーププレーヤーと接続

ソフトウェアを利用する

「Audacity」というフリーソフトを使います。オーディオキャプチャーケーブルにインストーラーが同梱されていますが、私はネットから最新版(ver.2.4.1)をダウンロードしました。

ソフトの特徴

このソフトはUSBオーディオキャプチャケーブルを経由して取り込んだ音声データを時系列で変化する信号の形で表示してくれます。音声データをいろいろと編集できる機能があり、編集したデータをさまざまな形式の音声ファイルに変換して取り出せます。

Audacity 取り込み波形表示

ソフトの設定

インストールしたあと初期設定します。

録音デバイスの登録

キャプチャケーブルのUSBプラグをパソコンのUSB端子に接続し「Audacity」を起動します。
「編集」->「環境設定」->「デバイス」と進み、
開いた設定画面中の、”録音” ”デバイス(V)”の設定でマイク配列(4-USB PnP Audio Device)を選びOKします。

ソフトを使う

ソフトを開いたときに現れる画面は複雑で、最初はどこをどうしていいか見当がつきません。

Audacity 画面

ソフトに付属のマニュアルに画面の説明がしてあります。

ネットで初級者用のガイドを探し、手探りで試行錯誤しながら使えるようになるための時間が必要でした。

入力レベルを調節する

入力データのレベル(音量)をモニターすることができます。
モニターの信号の振幅の大きさを見ながらテープレコーダーの出力(ヘッドホンの音量)を調整します。

レコードプレーヤーを直接つなぐと出力が調整できませんし小さめの音量です。レコードプレーヤーをプリアンプを介してつなげば、適当な音量に調節ができます。なるべく原音のままで録音したかったので、音量の小ささには目をつむってレコードプレーヤーと直接つなぎました。

記事の最後の感想で問題点に上げましたが、音量レベルを揃える観点では判断ミスだったかもしれません。プリアンプの出力をつなげばよかったかもしれません。

録音する

録音操作は、見慣れた赤丸の録音ボタンや、一時停止ボタン、三角形の再生ボタン、四角形の停止ボタンが並んでいるので直感でも使えます。

プロジェクトを保存する

プロジェクトファイルの意味や用途がなかなかわかりませんでした。一度取り込んだデータをあとで編集できるように、データを捨てないで保存しておくんですね。改めてデータを取り込むには媒体を全部再生し直さなくてはなりません。プロジェクトファイルを保存する癖をつけるのが望ましいと思います。
プロジェクトファイルの名称は、媒体と対比した通し番号を予め決めておきました。たくさん録音すると特別がつかなくなりますから。

データを書き出す

取り込んだデータを利用したい形式の音声データに変換して磁気ディスクに保存します。これが成果物になります。私は全部保存し終わってから、USBメモリー(32BG)にコピーしました。

音楽ファイル形式は、あれこれと悩んだ末にm4a(192kbps)に決めました。ファイルサイズと音質のバランスが良さそうと思ったからです。

音楽ファイルを保存するときのファイル名は英数字にします。手持ちのマランツ製CD6006CDプレーヤーでUSBメモリーに保存した音楽ファイルを再生するときに、USBメモリーのファイル名表示が英数字だけに限られていたからです。日本語表示は***と表示されてしまいます。

ファイル名は、アルバム名+作曲者名+アーチスト名などを組み合わせた英数字でつけました。ほかと区別できるようにしました。

使ってみての感想

機材やソフトウエアがとりあえずは使えたかなというレベルで、一応聴ける音質の音声ファイルができました。

手持ちのすべてのLPレコード、EPレコード、カセットテープを1つのUSBメモリー(32GB)に収めることができました。

LPレコード

EPレコード

カセットテープ

再生した音質は、原音には叶いませんがいい音だと感じます。
200個ほどのあった媒体の音楽がUSBメモリー(32BG)に収まりました。
CDの曲を収めたUSBメモリー(64GB)と合わせてUSBメモリー2つで私のライブラリが完成です。

USBメモリー

リモコンの操作だけで好きな音楽を選べます。最初の目的が達成できて快適です。

USBメモリー

曲を選ぶ

残念なのが、私の今のオーディオ環境ではリモコンで再生音量の調整ができないこと。メインとプリの真空アンプはリモコン無し。CDプレイヤーもできません。

音量レベルの統一問題

再生する音量レベルが媒体の原音ごとにかなり違うんですね。やってみてわかりました。次々に音楽を生成していくと、音量がとても小さくなったり、とても大きくなったりします。その都度アンプのボリュームを操作するのが面倒です。急に大音量で鳴り出すと困るので、どうしても小さめの音量にして聴かざるを得ません。この問題が大きい。

それぞれの音楽ファイルの音量レベルを揃えることは手をかければできそうにネットでは書かれています。ちょっと試しましたが手間と時間がとても掛かりそうでした。今はやる気が起こりません。

Audacityが持っている、”ノーマライズ”とか”増幅”とかの機能を使いこなせれば何とかできるのかな?もしかした最初からやり直し?とにかく相当面倒そうです。どうしても我慢できなくなったら取り組んでみるかもです。

オーディオシステム