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塩の街(有川浩)


塩の街 (角川文庫)

[感想]

有川さんの著作を続けて読んでます。今回はデビュー作。
タイトルから意表を突きます。四国の塩田の話かな?全然違いました。
”塩が世界を埋め尽くす”とは言い得て妙で、人がどんどん塩の柱になってしまう。そのうち崩れて塩粒となって飛散してしまう。
原因不明で被害がどんどん広まって行き、人類が絶滅してしまうのではないか?というところまで追い詰められてしまいます。
そんな中で、主人公の秋葉と真奈が生きていけるのがちょっと不思議な感じがしますが、それはさておきです。
塩害の原因が究明されて、その解決に向かうまでの展開は速い。”愛は人類を救う”のではなく、あくまでも”愛を貫いた結果として人類が救われる”という展開には魅せられます。この辺が作者の真骨頂かな?
本編はあっけなく終わりますが、文庫版では番外編も収録されていて、登場人物が丁寧に描かれて落ち着かせてくれます。
そして、年の差カップルのラブコメ路線は、このときからはじまっていたんですね。(2018.08.19)
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