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輝く夜(百田尚樹)読みました

輝く夜の表紙

輝く夜の表紙

『感想』

泣けます。特に最初の2篇で。クリスマスの奇跡といえば、重松清とか萩原浩を思い出しますが、それに引けを取らないできです。悲しい境遇に育ち、毎日の生活の苦労しながらも純粋な心を失わずに健気に生きている主人公。そこに訪れる奇跡の仕掛けが思いもかけない内容になっているところに作者の意気込みというか、読者を楽しませられるという願いが込められているんでしょうね。本書の著者の百田尚樹さんもそのアイデアに心を踊らせて企画を持ち込んだ様子があとがきに書かれています。
本書は初期の作品ですが、百田さんは、その後も本当に色々なアイデアで読者を楽しませてくれます。読者が楽しんで小説を読んでくれることを願っているという気持ちはありがたいものです。(2022/10/18)

以下、本の裏表紙の説明文の引用です。

幸せな空気溢れるクリスマスイブ。恵子は、7年間働いた会社からリストラされた。さらに倒産の危機に瀕する弟になけなしの貯金まで渡してしまう。「高望みなんてしない。平凡な幸せが欲しいだけなのに」。それでも困っている人を放っておけない恵子は、一人の男性を助けようとするが……。5篇の泣ける奇跡。

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