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日本の未来(櫻井よしこ)

あじさい

『感想』

2015年当時の日本を取り巻く世界情勢について解説してくれます。
中国が東シナ海で日中国境線のすぐ近くでガス田開発を猛烈に進めていること、そこで建設されたかいようすてーしょんが日本に対する軍事基地の最前線となってしまったこと。このことだけでも中国の驚異を日本国内でもっと真剣に受け取り、そして対処する世論にならなければと思い知らされる。
台湾についても、国として認めるべきであろう。日本はもっと毅然とした態度を中国に示すべきである。
そう感じるのだが、なぜそういう動きにならないのかが、歯がゆいばかりです。
本書のような正しいことを、日本人の心のなかに浸透させる手段はないものなのでしょうか。
本はそれを読まなければ内容は伝わりません。読まない大多数の人には全く伝わらない。
関心を持っている人は、関連書を読み漁るようになり、情報にも敏感になります。
そして読まない人と読む人との情報や日本のあるべき姿への理解度の格差がどんどん広がっていってしまうばかりです。
このままでは二本の未来はありません。歯痒い思いが募ってきます。(2021/08/08)

以下、本の表紙の説明文を引用します。

終戦70年の夏、安倍晋三首相は内閣総理大臣談話を発表した。これを著者は政治文書として高く評価する。首相は、謝罪外交に終止符を打ち、日本国民の犠牲と、戦火を交えた国々で失われた命を悼み、21世紀の価値観を説いた。いま、世界は「新冷戦」の中にある。中国が新しい秩序を形成しようと米国に挑戦しているのだ。米中の狭間で、責任ある自立した国へと変わること、その決意が未来を拓く。

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