感想
中野信子さんはNHKの番組で脳科学者という立場でコメンテーターとして登場されてから、その後もずいぶん活躍されているようです。著作もブックオフで何冊か見かけました。今が油の乗り切っている方ですね。
いくつかあった著作の中で選んだのが本書です。
「人はなぜ手人を許せないのか?」惹きつけられるタイトルです。
ネットでの炎上とか、見ず知らずの他人を攻撃する風潮に切れ込みを入れてます。
日本の風土が集団生活優先の日本人の性質を形作ったという説明は納得がいきます。
人を許せない状態になってしまうのは、どうしようもないことだそうです。「正義中毒」、なるほど、中毒ならばなかなか直せませんね。
脳科学的には前頭前野を訓練すれば少しは良い状態に保たれるとのこと。
そのためには、慣れていることをやめて新しい体験をすることが有効。
例えば、いつもと違う道順を歩くとか、「いつものメニュー」や「いつもの店」を変えてみるとかでも良いそうです。
これなら私にもやれそう(2021/05/04)
以下、本のカバーのコピーを引用します。
自分は絶対正しい
他人の言動が許せない
すべての人の心に潜む
「正義中毒」という快楽を最新の脳科学が解き明かす!
炎上
不謹慎刈り
不倫叩き
ハラスメント…
世の中に渦巻く「許せない」感情は、なぜ生まれるのか?
歪んだ正義感の裏に潜む、
驚くべき脳の構造に迫る!