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ちょいな人々(荻原浩)

感想

日常生活での出来事を荻原浩流に面白おかしくそして少し悲しく描いています。
「ちょいな人々」ではクールビズに戸惑うおじさんたちの四苦八苦の対応ぶりが、同感と同情の念で読みました。若い子の目をこんなに意識したっけ?
「ガーデンウォーズ」隣の垣根でのトラブル。お互いの憶測と偏見で行き違う。いかにもありがちなおはなしです。猫が絡んできて余計にややこしくなります。
「占い師の悪運」は、占い師はこうやって開業するんだということがわかり勉強になりました。
「いじめ電話相談室」は作品中で一番関心を持ちました。いじめ問題はなかなか解決しない現代の大きな問題の1つです。萩原さんが作中で提案する過激な対応、これぐらいのことをやらなければ物事は進まないのかもしれないと同感します。
「犬猫語完全翻訳機」はペットを飼う人間と、飼われる側のペットの気持ちのすれ違いというか、見事なくらいの相違を強烈に描き出していて、読んでいて痛快でした。
「正直メール」では、人と人とのコミュニケーションが疎遠になった現代社会。眼の前の人とメールのやり取りをするということが問題視されてからかなりたちますが、いまはもっと深刻なのかな?荻原流の痛烈な皮肉を楽しめます。
「くたばれ、タイガース」は熱烈な阪神タイガースファンと読売ジャイアンツファンがまともにぶつかったらどういう展開になるか?という興味深いテーマです。作中ではハラハラさせながらも意外な展開?に終わります。まあこういうことに慣れば皆ハッピーなのかな?
ともかくそれぞれのエピソードが身近で、読み終わって気分がほんわかする作品だと思います。
(2019.05.24)
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