[感想]
”まんがでわかるD・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」”に続けて読みました。
読み通すにはかなりエネルギーが要る本です。一度読み通して全体の構成が頭の中に入れば、そのあとは必要に応じてその部分を読み返す。
構成は、4章(テーマ)に分かれていて、それぞれの章がいくつかのサブテーマに分かれています。
第1章が、人を動かす三原則
第2章が、人に好かれる六原則
第3章が、人を説得する十二原則
第4章が、人を変える九原則
一読しただけでは、それぞれの意味がわかりませんでしたが、
1章は、大原則で、人とは重要感に対する欲求が常にあることを理解する
2章は、自分の行動の仕方で、人に好かれるように行動しなさい
3章と4章は、人と接し方であり、自分がどのように行動すればよいかを解説
原則などというと大げさに聞こえますが、サブテーマの各項目名を眺めると、至って平易な言葉で書かれています。
1つのサブテーマに対して、いくつもの具体亭な事例が挙げて説明していきます。次々に事例が出てくるので、付いて行くのがちょっと大変。でもなんとなく納得させられます。
著者も言ってますが、読むだけではダメで実際にやってみることが大切なんですね。
”重要感”というのが、この本ではメインのキーワードの一つになっています。
この重要感という言葉の意味は、自分が重要人物だと思われることや、他人に認められたいということです。
誰でも、この欲求を持っており、行動や価値判断の根底に有ると著者は言ってます。
この欲求が満たされると、人は幸せを感じるし、自ら喜んで行動を起こすとも言ってます。
自分の気持ちに照らし合わせてどうか?
確かに当たっているかも・・
というか、そういうものなんだと、この本を読んで認識を新たにしました。
常に、この重要感への欲求を意識して、相手を理解する・自分を変える、そのために本書に揚げてあるサブテーマに揚げてある行動を具体的にやれば、社会における対人関係が円滑になり、仕事ができ、自分の位置も上がり、いいことづくめの好循環に入れそうな気がします。
各章のタイトルに該当するような場面に出くわしたら、サブテーマの行動をしたい。必要なら読み返したい。そう思います。
-ー
この本の日本語訳はとても読みやすいです。
翻訳者が上手なのは当然ですが、オリジナルの英文もわかりやすいのではと想像されます。
聞きなれない日本語が登場するのは多分、翻訳者が苦労されたでしょうが、一度、原書にも触れてみたいと思いました。
たとえば、重要感はオリジナルでなんなのか、すごく気になります。ネットで調べてもヒットしません^^;
:本の表紙の画像をクリックすると商品ページへ移ります