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東京湾にソ連潜を追え(檜山良昭)

[感想]

檜山良昭さん、この方の架空戦記物いくつか読みました。大逆転シリーズが面白かったです。真面目な筆致が感じられます。
本書は、1984年に炭鉱本で発行され、その後文庫本になりました。今から30年前ということで、出てくる風景はその当時のものです。
テーマが、横須賀の米軍施設にトマホーク核ミサイルが持ち込まれたことを一つの服背にした物語となっています。
東京湾奥深くに、ソ連の小型潜水艦が侵入し、それを海上自衛隊が追いかける。
最後は、機雷を投下して戦争そのものの姿が描かれます。
われわれ国民が知らされていないだけで、このような戦いがあったのではあるまいかと思わさせられるような、出来栄えです。
今、まさに、中国との軋轢が高まっているさなか、これが現実にならなければ良いと思わされる小説でした。(2013.05.21記)

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