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夢見る黄金地球儀(海堂尊)


夢見る黄金地球儀 (創元推理文庫)

[感想]

第一部が登場人物の紹介。それぞれの個性が描かれていきます。
第二部は、黄金地球儀の強奪作戦。主人公平沼啓介が気の進まぬままに、お膳立てがどんどん進み、啓介もだんだんその気になっていきます。第三部は、当初の計画通り、一旦するか得た偽物と本物をすりかえるくだり。盗んだものが黄金地球儀は既に価値のないものになっていたけれども、元に戻す必要がある。これもトントン拍子にことが運びます。
読んでいても、「あまりすりるものないし、なんか変なお話だな」という気がさせられていましたが、最後の最後になって、種明かしがされます。
右往左往させられた主人公の啓介でしたが、実は・・・ストーリーもともかくとして、登場する脇役のネーミングが、「ボンクラホヤ」とか、「ウスボンヤリボヤ」などと相変わらず、この作者のネーミングのユニークさに感心?させられます。(2013.09.29記)
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