[内容紹介]後漢・霊帝の皇基衰えて天下は乱れ、劉備玄徳は、関羽、張飛と義を結んで黄巾賊討滅に起上った。都の洛陽で大将軍何進の後を襲うは、曹操か、袁紹か?河南には大軍を擁する菫卓が、遥か洛陽の空を望んでいた。治乱興亡――国造りの戦国絵巻を雄大なスケールで描く、興趣横溢の長編小説。吉川英治文学賞受賞。
稀世の英雄曹操が、献帝を擁して丞相の権力を握るには多くの敵がいた。袁紹・袁術の名門と、一代の猛将呂布があり、関羽、張飛の豪雄を従えた義将劉備あり、呉には孫権がいる。敗残の旅を続ける劉備は待望の軍師孔明を迎えたが、南征の曹操50万の大軍を前に、孔明の神算鬼謀は如何なる軍略を策するか。
曹操の大軍を前に江岸に連合する劉備と孫権――軍師孔明の鬼謀は一夜に10万本の箭を作り、江上に季節外れの東南風を呼ぶ。水軍の名将周瑜の火攻めは赤壁の猛火となり曹操を許都へと追落した。かくして魏(曹操)、呉(孫権)、蜀(劉備)の3国が鼎立する。英雄たちはまた、新たな決戦を求め中原に駒を進めてゆく*裏表紙の紹介文を掲載しています*
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