輝く夜(百田尚樹)


感想

クリスマスにまつわる5篇の短編集。
こころが温まります。「猫」や「タクシー」は奇跡があまりにも奇跡らしくて現実離れしていますが、こういう奇跡があればいいなと心から思わさせてくれます。
「ケーキ」は杉野が見た幸せな夢が、現実だったのか?夢だったのか?どちらにしても本当に良かったね!と言いたくなりました。
「サンタクロース」の終わり方が何を暗示しているのか?余韻を感じました。
以下、文庫の解説を読んで思ったことです。
本作は、百田さんのデビュー2作目とのこと。
百田さんの「希望のある話を書きたい」という気持ちはありがたい。読者は悲しくても辛くても希望を抱かせる、そういうお話を待っています。
「ボックス」がボクシングを扱った小説で、作者の経験が織り込まれている作品だとのこと。興味がわきました。次に目に止まったらぜひ読みたいと思います(2019.03.15)
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