決断のとき(小泉純一郎)


サブタイトル:トモダチ作戦と涙の基金
取材・構成:常井健一

『感想』

東日本大震災の救援活動に従事したアメリカ軍の兵士たちが、その後原因不明の病に伏したとは、明らかに放射能に汚染された後遺症なんだろうけど、アメリカが国として認めない。原子力のリスクを米国民にしらせたくないという恣意的な政治判断が働いたからに他ならない。それを小泉氏が知って、元兵士たちに謝り、被害者支援基金を設立して目的を達成した。こういった事実は本書を読まないと知り得なかったことです。日本も米国も変わらず、国の政策やマスコミの不作為外貨ほどのものかを思い知らされました。このことだけで本書を読む価値があります。

以下、カバーの説明を引用します。

小泉純一郎は政界引退後に、原発ゼロを強く訴え、東日本大震災の救援活動後に原因不明の病に伏した元アメリカ兵のために「トモダチ作戦被害者支援基金」を設立した。政治の表舞台から身を引いたはずなのに、なぜそんな活動を続けるのか…。「変人」と呼ばれた元総理が三六年七か月の政治遍歴を辿りつつ、とことん自問自答した。
若き日の挫折、「雑巾がけ」の毎日、師匠や盟友との出会いと別れ、角福戦争の裏側、連戦連敗の教訓、総理の座から見えた景色、抵抗勢力との暗闘、忘れられない外交場面、そして家族、未来…「決断のとき」に小泉が貫いてきたものとは、喜寿を前にして世に問う、初の回想録。

「まさかの決断が必要だ」

角福戦争、YKK、構造改革、電撃訪朝、郵政解散、原発ゼロ

自民党をぶっ壊した男は何を取り戻そうとしているのか?

小泉純一郎、76歳。
10年前に権力を自ら手放した男は、
なぜ傷ついた元アメリカ兵に手を差し伸べたのか。
36年7か月の政治遍歴から読み解く回想録。

「結構、余計なことを話したね」

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