ボーダー ヒートアイランドIV(垣根涼介)



ボーダー―ヒートアイランド〈4〉 (文春文庫)

[感想]

頭のいい犯罪者の話を書かせると垣根さんは抜群の力を発揮する。裏家業と表の世界との境界線がはっきりしていて、それを明確にしておくことがすべての前提として、このストーリーも展開していく。中盤までのアキと慎一郎や章との絡みはちょっとじれったい思いもあったけど、表と裏を使い分けるというベースに絡んでいたのかな。
後半からの、偽ファイトパーティをぶっ潰す展開と昔の仲間との話合いはなかなか見どころがあった。そして、青龍会の松原と、柿沢・桃井とのしのぎの取引をめぐるやり取りも爽快感があった。もう続編はないのかな?(2017.03.01)
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