シュガーな俺(平山瑞穂)

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『感想』

著者の実体験にもとづく糖尿病との闘病記。主人公は日々悲惨な状況に追い込まれます。それでも何か前向きな雰囲気が伝わってきて最後まで楽しく?読み終えられました。
本書を読むことのメリットを挙げてみます。

  • 糖尿病の実態がよく分かります。

例えば糖尿病の型に一型と二型の二通りあること。そしてその中間的な型もあること。
二型は食事療法で改善。一型はインスリン投与が必須。
中間型は二型から一型に時間的なばらつきを伴って遷移するタイプ。

  • インスリンの投与(注射)の実態。
  • 血液採取の実態。
  • 食事制限の内容について。
  • なぜ激ヤセになるのか。

書ききれませんが、これらのことがリアルな表現で読者に伝わってきます。
糖尿病を一通り知識として吸収できること請け合いです。

読んでみての感想です。
糖尿病も典型的な生活習慣病であり、暴飲暴食で罹りうることが衝撃的でした。
わたしの場合は、痛風の発作という症状に現れて、それを3年かけて改善しました。
いま思うと糖尿病にかかっていてもおかしくなかったかも知れません。
不幸中の幸い?でしょうか。
タンパク質(P) と脂肪(F)と炭水化物(C)の3大栄養素PFCの理想バランスが15:25;60であり、炭水化物もしっかり摂らなければ行けないということが再認識できて安心しました。
ストレスが糖尿病を悪化させるという部分を読んで、「ここでもストレスか」と感じました。
ストレスと上手く付き合うのが人生を過ごす上でいかに大事なのかを強く感じます。人生は何ごともバランス感覚が必要かな。(2021/12/13)

以下、裏表紙の説明文を引用しておきます。

片瀬喬一(33歳)は原因不明の激ヤセ、異常な喉の乾き、倦怠感に悩まされていた。そして病院で知らされた衝撃の診断結果……突然「糖尿病」と宣告された著者の実体験をもとに書かれた、世界初の闘病エンターテインメント小説。患者と予備軍を合わせて全国で2200万人もが闘っているというこの国民病のことを、もっとよく知りましょう。シュガーな人にも、ノンシュガーな人にもお勧め。