クローズアップ(今野敏)



クローズアップ(スクープシリーズ) (集英社文庫)

[感想]

今野敏の作品は確かに芯に正義感が貫かれていて、読み終えてすっきりする。
警官と、暴力団と、テレビ局の記者という普通はライバル関係にあって不思議ではない、黒田と城町が布施と友達になるなんて、常識では考えられないが、今野作品では当たり前のように書かれていて、そしてこんな関係が現実にあればいいかななどと妙に納得させられてしまう。
ストーリーは後半どんどん進んでいき、殺人者も最後には明かされるのだが、当然登場人物の一人。それが結構びっくりさせられる人物であり、また説明されてみると確かに最初から怪しかったなと、これも妙に納得させられる。
偏らない報道とはどういうものかという点についても、今野流の主義が見られて、なるほどと感じさせられた作品でした。(2017.03.03)
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