英語の名曲でリスニングをマスターしましょう

はじめに:

多くの人に歌われてきた英語の名曲を何度も聴いてリスニング練習をすれば、英語がもっと分かるようになります

英語が使えるようになるには、単語や例文の正しい発音を繰り返し聴いて、まねて同じように発音できるように繰り返す、基礎練習がとても大切です。この記事では、発音やリスニングの基礎練習の一つとして歌のリスニングを紹介します。英語のリスニング練習が、楽しみながら続けられます。

英語の名曲を聴いてみる

最初に、この歌を聴いてみてください。

Patti Page: Fly Me To The Moon (Howard, 1954)

ゆっくりと歌ってます。しっかり練習すればもっと聞き取れるような気がしませんでしたか?

ゆっくりめの英語の歌を何度もしっかりと聴いて(リスニングして)、あとを追いかけて(シャード―イングして)そして自分で歌うのを練習の途中に織り交ぜる方法です。暗唱できるぐらいにまで練習を続けると効果が上がります。

何度聴いても飽きない歌に巡り合えれば最高。何度も繰り返して練習できれば、英語の発音がうまくなり、そしてリスニング力も上がります。さらに、あなたが歌えるレパートリーのひとつにもなって一挙三得は間違いなし!

偶然でしたが、私はとても良い教材に巡り合うことができました。

リスニングの教材

わたしが実際に使って練習している本を紹介します。10 年以上も前に発行された本をたまたまブックオフで入手しました。

英語耳ドリルの表紙
英語耳ドリルの表紙

付属のCDには5つの歌が収録されています。

  • Fly me to the moon / Patti Page
  • In my life / Tuck & Patty
  • Open arms / Journey
  • Cyndi Lauper  /Cyndie Lauper
  • We are all alone / Boz Scaggs

(私が使っているのは初版で200円で入手しました。改定版が何度も出ていますが内容は基本的には変わりません。)

最初全部を流して聴きましたが、どれも私にとっては聴きなれない曲ばかり。ほとんど聴き取れません。それでもなんとなくメロディーとか、歌の雰囲気がなぜか懐かしいような曲ばかりです。

それが、発音練習の合間に最初の課題曲を聴きだして、リスニングを100回以上繰り返すころから、リスニングするのが楽しみになってきました。

5つの歌を順番に紹介します。

Fly me to the moon をリスニング

練習方法はだいたい次のとおりです。最初の”Fly me to the moon”は著者の松澤喜好さんから”300回リスニングする”ことを課されます。

  • 最初の100回は何も見ずに聴きます。耳だけで素直に聴いて曲に慣れることが目標。101回から200回目までは、発音記号のついた歌詞を見ながら聴きます。発音記号を覚えて耳か聴こえる音と結びつけるのが目標。最後の100回は歌と一緒に歌います。
Fly Me To The Moon歌詞の一部
Fly Me To The Moon歌詞の一部

Pati Pageの歌唱がyoutubeで聴けます。この記事の冒頭でお見せした動画です。

Patti Page: Fly Me To The Moon (Howard, 1954)

一言で300回といいますが、なかなか大変。私は今130回目です。
100回まで行かないうちに、歌詞を見ました。何度聴いても聴き取れない単語があるんですね。worship とadoreが聴き取れなかった。

100回を超えてからは、すべての単語が聴き取れます。発音記号を見ながら、この部分はしっかり発音されているとか、省略されているとか、そういうのも分かってきました。
300回を迎えたらどんな世界が待っているんだろう? 楽しみです。

・・それからしばらくして、今は160回あまり聴いてます。
さすがにこれだけ聴いていれば、曲を聴いているだけで歌詞がすべて頭に浮かぶようになりました。
とてもスローな歌い方で歌手のPatti Pageの子音の発音がとてもはっきりと強烈で、これが英語の発音なんだと認識できる良い教材だと思いました。

この項は、Fly Me To The Moonを聴いて英語のリスニングに続きます。

(追記2016.09.05)8月9日に300回目のリスニングを達成。やりました。

”Fly Me To The Moonを聴いて英語のリスニング”へのリンクです。

In my lifeをリスニング

二つ目の「In My Life」 Tuck & Patti 奥様が旦那さんのギターの伴奏で、ゆっくり歌うんですが、ささやくような歌いかたで、最初は何を歌っているのか、ちっともわかりません。

In My Life歌詞の一部
In My Life歌詞の一部

子音・母音共に聴き取れないんですね。これはかなり聴き取るのが大変でした。最初の30回ぐらいは我慢して聴きましたが、我慢しきれずに歌詞を見て、歌詞を見ながら曲を聴く。ああ、なるほどこんなことを言ってるんだ。と納得です。難しい単語は全然使っていません。聴き取れないだけだと納得。

不思議なもので、一度歌詞を見てしまうと、次からはどんどん聴こえてきます。聴こえないところはまた歌詞カードを見る。そんなことの繰り返しで、80回目ぐらいにはほとんど全部聴き取れるようになりました。そのあとで日本語訳もネットで検索してさらに歌への理解を深めます。

Tuck & PattyのIn My LIfeの歌唱が聴けます。

Tuck and Patti-In MY life

⇒Tuck and Patti-In MY life

今は100回目を越したところですが、曲を聴きながらほとんど全部を口ずさめるようになりました。歌のイメージも頭に浮かびます。

この項は、In My Lifeの歌詞を書きとり何度も英語のリスニングの記事に続きます。

Open Armsをリスニング

3曲目のOpen arms、これもリスニングには難曲でした。

歌いだしが声が小さくささやくようで全く聴き取れません。曲の後半になるといきなり伴奏が大きく響きだして声が聴き取れない。曲のタイトルOpen Armsがかろうじて聴き取れるという感じでしたね。

Open Arms歌詞の一部
Open Arms歌詞の一部


これも辛抱して聴き続けます。30回目ぐらいで歌詞を見て、60回目、80回目ぐらいになると、曲を聴くと歌詞が頭に浮かぶようになってきます。

今ようやく100回目近くになって、日本語訳をネットで探してみてみました。

”愛し合う二人が一度は別れてそのあとでまた再開して熱烈に彼女に求愛する”、といった内容がようやくわかりました。意訳を見て初めて歌の内容が良く理解できるなんて、なかなか、英語をそのまま理解するという領域には到達できませんね……

動画がyoutubeで英語の歌詞と和訳付きで見られます。

open arms  Journey 和訳(意訳)&歌詞


open arms  Journey 和訳(意訳)&歌詞

ネットで見ていくと、この曲は、映画「海猿」の最初の作品に使わていたとか。やはり名曲はいつまでも愛されるんだ。ようやく、これで私の英語の歌のレパートリーも3曲増えました^^一人カラオケのですけどね!

この項は、Open Armsを何度も聴く英語のリスニングに続きます。

”Open Armsを何度も聴く英語のリスニング”へのリンクです。

Time after timeをリスニング

4曲目のTime after time を30回目を聴きました。

まだあまりよく聞こえてきません。それでも辛抱強く聴き続ければ聞き取れるようになるのは、これまでの練習で体感できてます。さらに新しい英語の世界が開けてくると信じて、頑張ります!

Time After Time歌詞の一部
Time After Time歌詞の一部

シンディ・ローパーが歌う動画が視聴できます。

Cyndi Lauper — Time after Time


この項は、Time After Timeを何度も聞いて英語のリスニングに続きます。

”Time After Timeを何度も聴いて英語のリスニング”へのリンクです。

We Are All Alone をリスニング

課題曲の5つ目。最後の曲です。実は、この曲が一番好きかもしれません。ゆっくり目の歌なんで取り組みやすいかと高をくくっていましたが、実はそうではありませんでした。

We're All Alone歌詞の一部
We’re All Alone歌詞の一部

歌が歌詞付きで聴けます。

We re all alone 訳詞付 Boz Scaggs


この項は、We Are All Aloneを何度も聴いて英語のリスニングに続きます。

”We’re All Aloneを何度も聴いて英語のリスニング”へのリンクです。

英語の歌を聴き込むと自然に歌詞が覚えられる

英語の歌を何度も聴き込むと歌詞がそのまま頭に浮かんできます。

全部で5つある課題曲、それらを300回ずつ聴きます。著者の松澤さんによれば、慣れてくれば2つめの課題曲からはリスニングの回数を減らしていいとのことですが、まじめに全部やったとしたら、平均して1曲の演奏時間が4分として、4 x 300 x 5 = 6000分。時間にして100時間になります。

たった4日じゃん、というなかれ。実際にやってみると、100回まで聴くのも大変なんです。飽きてくるから。単語や例文の単調な練習が飽きないように、洋楽のリスニングをやっているはずなのに、それでも飽きてくるのは事実。

飽きないように、何度も聴いていくなかで、なんと言っているのかを歌詞カードで確認したり、ネットで歌の意味を確認しながら、歌の理解を深めていきます。母音や子音の発音の確認、音の連結や音が消えるところとかを感じ取ります。

最初は真剣に耳を澄まして聴いていますが、30回目、そして60回目ぐらいから、だんだん英語の歌が本当に聴こえてくるようになります。はじめはメロディーしか聴こえてないんですけど。100回目ぐらいになると、英語の歌詞が頭の中にイメージになって浮かんできます。これは不思議な感覚ですね。

リスニング2
リスニングを楽しみます

はっきりと聴き取れていないところはイメージもおぼろげです。100%イメージできるようになればリスニングがほぼ完成かな?それを楽しみにして続けていきます。

英単語や例文をたくさん覚えても、使わなければいずれ忘れてしまいます。一度覚えた歌は、忘れてしまっても、曲を聴くと思い出すことができることも多いです。苦労する甲斐はあります。

素直に聴くことのたいせつさ

ところで、英語のリスニングで気が付いたことが一つあります。

それは、すなおに聴くことが大事だということです。いろいろ聴いていて、頭の中でいちいち日本語に翻訳して、それを繰り返していると、わからない箇所で立ち止まってしまう。そうすると、そのあとは全然聴き取れません。

どうすればいいんだろう? 良い意味で、聴き流せばいいんです。

リスニングに夢中
リスニングに夢中

聴き取れるところをそのまま受け取る。頭の中にすんなりと入ってくる意味をそのまま受け取る。
そういったイメージで英語を聴いていると、なぜかすんなりと理解できる部分が多くなってくる気がします。

英語では、どうしても聴き取れない部分があります。

それはとりあえずあっさりとあきらめて、聴き取れる部分に集中する。そして、あとから少しでも聴き取れる部分を増やしていく努力をする。 それが大切!

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